渇水状況
福岡都市圏は、昭和53年、平成6年に、かつてない少雨により大渇水に見舞われました。また、近年では、平成11年と平成18年に、前年の秋以降の異常少雨、平成14年と平成17年には、梅雨時期の少雨により筑後川の水量が急激に低下したため、渇水対策がとられました。
今後も福岡都市圏の水需要は、人口の増加、都市化の進展に伴い増加が見込まれており、依然として厳しい状況にあります。
福岡都市圏の渇水の歴史
福岡都市圏の渇水は、これまで筑後川導水の開始(昭和58年(1983年))前と後それぞれ1回市民生活にもっとも甚大な被害を与えた大渇水がありました。
福岡大渇水と平成大渇水(福岡市データ)
給水制限期間 | 日数 | 最大断水時間 | 備考 |
---|---|---|---|
【福岡大渇水】 S53.5.20 ~ S54.3. 24 |
287日間 | 19時間 | 6/1~ 6/10 1日5時間給水 9/1~10/31 1日6時間給水 |
【平成大渇水】 H6.08.04 ~H7.5.31 |
295日間 | 12時間 | S58筑後川より送水開始 |
資料:平成6年渇水と対策の記録 福岡市水道局
昭和53年と平成6年の年間降水量は、下図グラフが示す通り大変少ないものでした。 | 少雨で干上がったダムの様子 |
---|---|
※昭和53年大渇水と平成6年の大渇水の比較データの詳細は、福岡市水道局HPの渇水の記録をご覧ください。
福岡地区水道企業団においての過去の渇水と送水制限状況
〔令和2年6月1日現在〕
年 | 送水制限期間 | 渇水対策本部 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
期間 | 日数 | 制限率 | 期間 | 日数 | ||
S60 | S60.1.18~ S60.1.25 |
8日 | 20% | – | – | 冬季渇水 |
H3 | H3.2.7~ H3.2.15 |
9日 | 10% | – | – | 冬季渇水 |
H4 | H4.12.3~ H5.2.15 |
75日 | 10~45% | H5.1.12~ H5.5.12 |
121日 | 冬季渇水 |
H6 | H6.7.8~ H7.5.31 |
328日 | 10~55% | H6.7.6~ H7.7.5 |
365日 | 平成大渇水(11ヵ月) ※福岡市では295日間の給水制限を実施 |
H7 | H7.12.8~ H8.4.30 |
145日 | 20~50% | H7.12.12~ H8.6.25 |
197日 | 冬季渇水 |
H11 | H11.1.14 ~ H11.6.25 |
163日 | 10~50% | H11.2.9~ H11.6.29 |
141日 | 冬季から初夏の渇水 |
H14 | H14.8.10~ H15.5.1 |
265日 | 10~55% | H14.9.30~ H15.5.1 |
214日 |
自主取水制限10%~40% (H14.8.10 ~H14.12.10) 取水制限 50%~55% (H14.12.11~H15.5.1) |
H16 | H16.3.1~ H16.5.17 |
78日 | 10% | – | – | 冬季渇水 |
H17 | H17.6.23~ H17.7.12 |
20日 | 8% | H17.6.27~ H17.7.12 |
16日 | 夏季渇水 自主取水制限10% |
H18 | H18.1.31~ H18.4.18 |
78日 | 7% | H18.2.7~ H18.4.18 |
71日 | 自主取水制限10%~20% (H18.1.13~H18.4.18) |
H22 | H22.1.15~ H22.1.21 |
7日 | 2~10% | – | – | 自主取水制限10%~20% (H22.1.15~H22.1.22) |
H22・23 | H22.11.26~ H23.6.17 |
204日 | 7~25% | H22.12.24~ H23.6.17 |
176日 |
自主取水制限10%~30% (H22.11.26~H23.4.25) 取水制限40% (H23.4.26~H23.5.26) 自主取水制限30% (H23.5.27~H23.6.17) |
R1 | – | – | – | R1.6.25~ R1.7.29 |
35日 |
夏季渇水 自主制限率5%~34% (R1.6.17~R1.7.29) |
R5 | – | – | – | R6.2.16~ R6.4.24 |
69日 |
冬季渇水 自主取水制限7%~26% (R5.10.28~R6.2.16) 取水制限10% (R6.2.17~R6.4.24) |