1 本庁舎
昭和48(1973)年3月、福岡地区水道企業団設立準備委員会発足と同時に福岡市水道局庁舎の一部を借用して事務局を開設し、業務を開始しました。同年6月の企業団設立後も用水供給事業創設期間中の暫定的措置として、引き続き福岡市水道局庁舎内に企業団事務所を置くことにしました。
その後、事業の進捗に伴う職員増、議会及び運営協議会等諸会議開催等において、福岡市水道局との庁舎利用の競合等により業務に支障が生じ、また、供給開始の見通しもつきはじめたことから、庁舎建設のために、昭和53年度から用地の買収に着手しました。
買収にあたっては、福岡都市圏のおおむね中心部にあること、各構成団体との道路・交通状況に利便な位置にあること、浄水・送水施設等企業団施設との連係に至便な位置にあること等を条件として選定にあたり、必要面積、経済性等について慎重な検討を重ね、昭和53年4月、現在地(福岡市南区清水4丁目3番1号)を買収しました。
庁舎の建設にあたっては、昭和54年7月から実施設計に入り、運営協議会及び議会の了承を得て、昭和56年5月に工事に着手しました。
翌昭和57年3月末に竣工、同年4月、企業団事務所を新庁舎に移転しました。なお、庁舎の用地買収費(319,900千円)及び建築費(785,997千円)の財源は、全額起債をもって措置しました。
【庁舎概要】
場 所:福岡市南区清水4丁目3番1号
敷地面積:3,034㎡
建築面積:3,743㎡
構 造:鉄筋コンクリート造 地上3階 地下1階建
車 庫 棟:133㎡
駐 車 場:駐車場 15台
なお、駐車場用地の内500.4㎡については、保有資産の有効活用を図るため、平成17(2005)年度から民間事業者に対し駐車場を目的として有償貸与しています。
2 耐震工事
企業団本庁舎(RC造3階、地下1階)は、新耐震基準(昭和56(1981)年6月1日施行 建築基準施行令の耐震に関する構造計算関係規定)以前に建築された構造物について定められている「建築物の耐震改修の促進に関する法律」(平成7(1995)年12月25日施行)の特定構築物に該当し、耐震改修の努力義務が課せられていることから、耐震化を進める目的で目視や打診調査・圧縮強度試験等の劣化調査等を平成21年度に行い耐震診断を実施しました。
診断結果は、使用材料は設計基準強度を上回り、鉄筋も所定の強度を有しているが、2次診断の結果「1・3階は特に補強を必要としないが、2階のみ判定基準を満足しない。」との結果が得られたため、平成23年度に耐震補強工事〔鉄骨ブレス工法改修1か所(副企業長室)、耐力壁改修3か所(総務課、財務課、運営協議会控室の廊下側の壁)〕を実施しました。