• 第1章 福岡地区水道企業団

       発刊のあいさつ  

福岡地区水道企業団      
   企業長  中 村 貴 久    


 福岡地区水道企業団は、多くの関係者の皆様のご支援、ご協力のもと、令和5年6月に設立50周年を迎えました。
 令和5年中は、これを契機として、改めて、福岡都市圏住民の皆様に都市圏の特殊な水事情について情報発信を行い、筑後川をはじめとした水源地への感謝の気持ちを流域の皆様にお届けすることを目的に様々な周年記念事業を計画・実施したところ、構成団体のほか大学、高校、NPO法人等からも多くの方々にご参加、ご協力をいただき、素晴らしい成果を得ることができました。
 また、同年10月に記念式典を開催いたしましたところ、水源地域自治体、国、県、独立行政法人水資源機構及び構成団体をはじめ多くの皆様にご臨席を賜り、盛大に挙行できましたこと、深く感謝申し上げます。
 そして、この度、周年記念事業の締めくくりとして企業団の50年を振り返り、記念誌「企業団50年のあゆみ」を上梓することができましたこと、関係各位に、改めて、心からの敬意と謝意を申し上げます。
 本記念誌は、昭和48年に当企業団が設立されることになった経緯から、筑後川からの導水の実現や多々良川水系の鳴淵ダムの開発、そして、福岡都市圏の自助努力の一つとして取り組んだ「海の中道奈多海水淡水化センター(まみずピア)」の建設など、令和3年の五ケ山ダムの供用開始までの長年にわたる水源開発の歴史は勿論のこと、これまでの維持管理や災害対策、財政への取組み等についても記しています。
 先人の業績を偲ぶことができるとともに、私たち企業団にとってもその役割を再認識し、今後の業務に活かすことのできる貴重な資料となると確信しています。
 さて、令和6年度からは、水道行政が厚生労働省から国土交通省と環境省に移管されるなど、まさに時代の転換期でもあります。
 そのような中、当企業団は、時代の変化を捉えながら、企業団の使命である「安全で良質な水道用水を安定的に供給する」ため、施設の老朽化や気候変動、大規模地震など、様々なリスクへ備えながら、地球温暖化対策への取り組みや新たな技術にもチャレンジしつつ、一層の経営の効率化に努めてまいります。
 何卒これからも、皆様方の御指導、御支援を賜りますようお願いして発刊のあいさつといたします。 

 

 

 

福岡地区水道企業団 50の歩み(製本データ)