海水淡水化センター関連施設
海水淡水化センターの関連施設について紹介します。
下図のように、取水施設・混合放流槽・放流施設・導水施設・多々良混合施設・下原混合施設があります。
その他、関係施設として和白水処理センター・多々良浄水場・牛頸浄水場があります。
海水淡水化事業施設位置図
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取水施設
取水施設は、玄界灘の沖合い約640メートルの海面下約11メートルの海底を掘り下げて砂ろ過層を設けてその中に取水管を設置しています。その設置面積は約20,000平方メートルです。
砂ろ過層があるため、きれいな海水を原水として使用できるほか、取水管内が汚れる可能性も低くなります。
また、海底に突起物がありませんから、漁業等にも障害がありません。
その他、海流により、海底表面が洗われるため取水施設の目詰まりの問題も発生しません。
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混合施設
海水淡水化センターでつくられた真水は,塩分を除去するときにミネラル分まで除去されます。普段の水道水と変わらないようにするために,場外にある混合施設において真水と浄水場の水道水を混合します。
混合した水は,配水池に送られ,福岡市東部,新宮町,古賀市,福津市,宗像市へ配水されます。
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混合放流槽・放流施設
海水を淡水化する際に、塩分濃度が約2倍に濃くなった海水が出来ます。環境に配慮して、淡水である和白水処理センターの下水処理水と混合放流槽で混ぜ合わせることで、塩分濃度を薄めます。混合した水を博多湾海面下約4メートルの海底に設置した放流施設から博多湾に放流します。